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今日は食べ物とは関係のないお話になってしまいますが
ここで少しお話しさせてください。
本当は今これを書くのはとても悲しくて辛い作業なのだけれど、
Mikiをしのぶため、そして自分自身の記録のため、書き留めておきたいと思うのです。
また、同じような経験をされた方の助けに少しでもなるといいな、という気持ちもあります。
実際私は他の方が愛猫を亡くされたときのお話を読み、
「同じような体験をし、そこから立ち直った方がたくさんいるんだ」、と思うことが出来て
少し救われたので…
昨夜遅くに、約17年間一緒に暮らした愛猫Mikiが息を引き取りました。
少し前から食が細くなり、だんだんほとんど食べなくなって
足取りもおぼつかなくなり、どんどん弱っていることはわかっていました。
でも昨日は少し様子が違う気がしました。
いつもは横にならないような場所で、横になっている、
動くのがもう本当に大変そうで、仕方なくそこに横になったという感じ。
そして目も、もうどこか遠くを見ているように思えました。
昨日は月曜日でしたが、たまたま子供たちの学校は今週の月曜日と火曜日がお休みで家にいたため
長男に、「Mikiはもう長くない気がするから、今のうちに可愛がってあげて。」と声をかけました。
次男にも声をかけましたが、彼は現実を見るのが怖いのか、なかなか近寄ってきません。
長男は、しばらくMikiの横に寄り添ってくれました。
職場の夫にも連絡し、きっともう長くないだろうことを伝えると
「午後は家から仕事をすることにするよ」、と言って帰ってきて、
ずっとMikiの隣で仕事をしていました。
昨日は家族で久々に外食の予定だったので、後ろ髪をひかれつつもやはり食べに行くことに。
行くか行くまいか迷ったのだけど、もしも外出中に何かあったら、それはもう静かに息を引き取りたいというMikiの意思だったのだろうな、と思うことにしたのです。
その夕方の時点では、朝の様子から特に悪化した様子もなかった、ということもあります。
食事をさっと済ませて帰ってくると、いつもいる部屋から出てきて、別の部屋の今までいたことのないような場所に横たわっていました。
それを見て、あぁ、もう本当に長くないんだろうと思い、涙があふれました。
少しは動くことが出来るのだけれど、ほんの少し動くとごろんと横になってしまうような状態でした。
いつもいる私たちの寝室にマットと毛布をしいてやり、そこに抱っこして連れていくことにしました。
寒くないように、ヒーターも横に置いてあげました。
(いつもヒーターのそばにいたので)
息はしていますが、もう本当に死んだように横たわっていて、目もうつろです。
いつもまっすぐと私を見つめてきた、あの目はもうありません。
長男と次男も呼び寄せ、家族4人でこの夜はみんなそこで一緒に過ごす覚悟で、寝る準備を整え、Mikiを見守りました。
見ていると、だんだんと弱っていく様子がわかるようでした。
息もだんだん浅くなり、時折立ち上がってはころん、と反対方向に倒れるということを何度か繰り返しました。
胸はまだ軽く上下に動いていて、息をしているのはわかりましたが、
表情は完全に失われ、意識はもうないように思われました。
本当に息を引き取る直前には、なんどか右前脚を前に押し出すようなしぐさをしたので
夢の中では元気に走っているのかな、それともお母さんを思い出してもみもみしているのかな、なんて思いました。
そして少し吐いた時点で、本当にお別れの時が来たのだと察しました。
吐いたところをきれいにして、お口を暖かいタオルで拭いてあげました。
最後は、まるで少しだけ残った魂を、「ふぅ」、と吹き出すようにして息を引き取りました。
この間、私はそばについてずっと頭や顔をそっと撫で続けました。夫と息子二人もずっと見守っていました。
ほとんど苦しまず、眠っているような姿でした。
Mikiがトイレに最後に行ったのは午後早い時間でしたが、きちんと自分で行って、粗相するようなこともなく
本当に綺麗に旅立っていきました。
最後まで本当に立派で良い子でした。
もっと可愛がってあげればよかった、まだ少しでも元気なうちに、もっとそばにいてあげたらよかった、
後悔ばかりです。
でも最後を家族四人で見届けてあげられたことは、本当によかったと思います。
たまたま子供たちが家にいる日を、きっと自ら選んでくれたのだと思うのです。
もう行くからね~、って知らせてくれたから、みんなで看取ることが出来ました。
今日も子供たちはお休みだったので、朝に最後のお別れをし
家族四人で近くの火葬場まで連れて行くことが出来ました。
一週間後に、灰になって家に戻ってくるはずです。
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昨夜私はほとんど眠れませんでした。
Mikiのことを思うと、寂しさと悲しさで胸が締め付けられるように苦しくなるのです。
もう寝るのはあきらめ、少しでも気を紛らわせるために本を読んで一夜を過ごしました。
今日も夜が来るのが少し怖いです。
いつも私か夫の隣で寝ていたあの子はもういないのですから。
この悲しみは時が癒してくれるのを待つしかないのですよね。
そして、必ず時が癒してくれるだろうこともわかっているつもり。
それでもやっぱり今は辛いです。
Mikiがもういなくなってしまったということが、やっぱり信じられません。
すぐそこでまた元気に、「にゃぁ」と鳴いてくれそうな気がしてしまうのです。
この写真はもうかなり年をとってからの写真なので
毛並みは少し衰えてしまっていますが
本当にかわいくてきれいな顔をした猫でした。
そして性格は穏やかで優しい子。いたずらもほとんどしませんでした。
Mikiは保護猫でした。
妊娠していたお母さん野良猫が、保護団体に助けられて、
5匹ほど生まれた子猫の中の一匹が彼女。
その子を私と夫が保護団体からもらってきたのです。
写真でしか見ていないのですが、彼女だけがお母さんに瓜二つでした。
お母さん猫もとってもきれいな猫だったのです。
Mikiをもらったのは、私と夫がテキサスに引っ越してきてからほんのしばらくしてからのことでした。
子供たちが生まれるもっと以前の話です。
臆病な子で、もらってきたその日には冷蔵庫の後ろに入り込んで出てこず、
「どうしよう?」と途方に暮れた顔をしていた夫の顔を私ははっきりと覚えていて、
その顔を思い出すと今でもくすっと一人で笑ってしまう。
Mikiが亡くなったことで、今まで一緒に過ごした日々のことを思い出し、
その過程で、その間に生まれた子供たち、小さかった頃の子供たちのこともなんだかうわーって思い出して、
さらに悲しくて悲しくてたまらなくなってます。
今ではすっかり自立しようとしている子供たちと、
あの頃の子供たちは、同じ人間なのだけど、やっぱり別人で。
あの時の彼らはもう二度と戻ってこない、もう二度と会えないんだ、
そして子供たちはあっという間に完全に自立し、家を出て行ってしまうんだな、って思うと
寂しくてどうしようもなくなるのです。
すでに、愛猫と子供たちを一度に失ったような、そんな気持ち。
もちろん、子供たちがすくすくと成長し、自立していくのは親としては嬉しいことで
喜ばなくてはいけないことなのだけれど、
「やったー、うれしい!」という気持ちだけでは送り出せないことは確実。
寂しい気持ちは絶対に絶対にあるはず。
だけど、その気持ちを乗り越え、親として子供の成長と自立を心から喜べる、
そして、自分は自分の人生を楽しんでいける、
そういう人間にならなくちゃ、と思います。
今後は、今まで長い間、子供たちのことで頭がいっぱいで脇に置いてあった夫婦の関係を、
また中心に持ってくるようにして、お互いを大切に、残りの人生を仲良く一緒に楽しめるように
心がけていかなくてはならない時なのかもしれません。
そう考えると、いろんな悲しさとともに、いつも優しい夫への感謝の気持ちもわいてきました。
何か辛いこと、悲しいことがあると、
その中から何を学べるか、
何をプラスにできるのか、
を考えるようにしています。
辛い時には、何か絶対に自分にプラスにできる出来事や気づきが隠れているはずだと思うから。
今回Mikiが教えてくれたこと、必ずあるはず。
ここまでこの日記を書いている途中で、悲しみで胸がきゅーっと苦しくなり、何度か中断したりもしましたが、
最後まで書ききって、ほんの少し心の中が落ち着いてきたように思います。
書くことは癒しになる。
最近そんな研究結果をどこかで読みました。
私もここに書くことで、少しでも自分を癒せたならいいな、と思いつつ書いています。
そしてこれを読んでくださった誰かの心も癒せたらさらにうれしいな。
そう思います。
最後に。
—————————————-
Mikiちゃん、我が家にやって来てくれてありがとうね。
いつも控えめで穏やかな性格で家族を癒してくれてありがとう。
本当に感謝してるよ。大好きです。
またいつかどこかで絶対に会おうね。
その時を楽しみにしているからね。
—————————————-
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
読み返すのが辛すぎるので、このままポストします。
支離滅裂なところなどあるかもしれませんが、お許しくださいね。
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Have a nice day! (ㆁᴗㆁ✿)
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kero says
popoさん、辛い中、心のうちを書いてくれてありがとう。
長い間popoさんのブログのファンで、また再開されてうれしかったです。
本当にきれいなネコちゃん。皆で最期を看取ってくれるような、そんなpopoさんファミリーのもとにやってきてくれて、きっと幸せだったと思います。
popo says
keroさん、こんにちは。
コメントをありがとうございました。
昔から見てくださっていた方が、またここに来てくださるのがほんとにとっても嬉しいです!
みきはとっても気立てのよい子でした。
また会いたいなぁって、今日もやっぱり泣いちゃいました。
でももう帰ってことを、受け入れていくしかないんですよね…
少しずつ立ち直ります。
コメント、本当にうれしかったです。ありがとうございました。
今後ともぜひよろしくお願いしますね!
kazumi says
自分でもいつだったか覚えていないくらい前に
コメントさせていただいた者です(笑)
私も、popoさんのお書きになる文章が大好きで
ずっと覗かせていただいていました。
しかも、かなり前から!
お子様(ご長男)のお生まれになる前からですよ~(笑)
今は、離婚して日本で暮らしていますが
結婚をして、海外(私はオーストラリアでした)へ渡った時期が一緒で、子宝に恵まれなかった私は、popoさんが子育てされている日記を
自分のことのようにブログで
読ませていただいていて
久しぶりに更新されていると
お子さんの成長の早さに、いつもビックリさせられていました。
しばらく更新がなかったので、ネット上でお会いすることもないのかな…と
残念な気持ちでいましたが、
久しぶりに覗かせていただいたら
新たに更新されていて嬉しくなりました!
MIKIちゃんの記事、私も、結婚してすぐに
飼い始めた雑種のワンコが
2年前に16歳27日で亡くったこともあり、
popoさんのMIKIちゃんへの想いなどを見て
同感する部分がたくさんありました。
MIKIちゃんは、popoさん一家に
たくさん可愛がられて
最期はみんなに看取られて、幸せな猫生だったと心から思います。
これからも、更新を楽しみにしていますね!
また遊びに来ます!!
popo says
kazumiさん、
こんにちは!
ご無沙汰しています。2年も更新していなかったのに、また見つけてくださって、本当にうれしいです。(^^)
子供が生まれる前から見てくださっていたなんて、なんだかもうすっかり旧友のような気持ちです。
そのころからだと、もう15年とか、、それくらいになるのでしょう。15年もあると、人生いろいろとありますね… kazumiさんも、可愛がられていたわんちゃんが亡くなったり、と色々なことがあったようですが、今はきっと日本でお元気にされているんですよね。毎日楽しく過ごしていらっしゃいますように。
また今後ともぜひ仲良くしてくださるとうれしいです。どうぞよろしくお願いしますね!(^^)